【NW】アドレスとかポートとかプロトコルとか。。
このところ、通信の専門用語の敷居も低くなってきまして
一昔前なら「は?」と言われそうな通信業界的難解用語も、
このところは、スマホの設定なんかにもでてきて、なんとなく分かる人が増えてきたような気がします。
さて、「アドレス」とか「ポート」とか「プロトコル」とか
通信インフラの業界ではよく使われる、と言うか知らないと、なかなかお仕事するのは難しいのですが・・・これも理解の仕方一つでわかりやすくなります。
ちなみに、今この記事を見ているあなたは、すでにこれらの技術をガッツリ使ってたりします。
そこで、今回も専門的な解説はよそに任せて・・・
このあたりの通信用語をわかりやすく紐解いてみたいと思います
例によって、別のものに例えながら説明してみましょう
あなたが引っ越しをして、住民票が必要になったとき、どうするでしょうか?
アドレス
住民票なので、まずは市役所に行ったらなんとかなりそうです
まず市役所が「サーバー」に相当するわけですが、市役所の住所は・・・?
ということで「住所」が必要です。
住所なので「アドレス」(ほとんどはIPアドレス)。そのまんまです。
転入手続きのときに市役所いってますよね?とか言うツッコミは不要です。
もしかしたら、出張所的な所で取得できたりするかもしれないし。
となると、そもそも「サーバー」が違うということになりますが
このあたりは「DNS」とか「名前解決」などと絡んでくるので、このあたり見てみてください。
ポート
では、次は「ポート」直訳すると「港」ですが・・・
きっと、この命名をした方の近所には港が多かったんでしょうが
市役所に港はないので、「窓口」だと思いましょう。
市役所にはいろいろな窓口があり、それぞれの役割によって分かれています。
同じように、あるサーバはあるIPアドレスにあって、幾つかのポートを開いて番号が振られています。そのポート番号ごとに役割が割り当てられています。
市役所で住民票取得なら7番窓口で・・・というのと同じですね。
このポート番号と役割の対応はサーバで独自に変えることができるのですが
サーバごとに窓口の番号が違っていると、どの手続きはどの窓口かその都度確認しないといけません。
そのため、多くの人が使うインターネットではだいたいの組み合わせが決まっています。
これは「ウェルノウンポート(well-known port)」とよばれ、いわゆる「定番の窓口」が決まってると思えばよいです。
これで、窓口までたどり着きました。住民票の取得は、例えば・・・
1.窓口の受付番号を取って
2.その間に申請書を書いて
3.番号が回ってきたら申請書を出して
4.書類を受け取って
5.お金を払って終わり。
といったような 手順を踏みますが、この一連の「手順」に相当するものを
通信用語では「プロトコル」と呼びます。
この手順も、土地登記なら別途書類がいるとか、実印登録なら印鑑持っていけないとか
手続きによって必要なものが変わるように、セキュリティの高い通信ならSSL証明書をインストールしておかないといけないとか、動画が見たければ専用のプラグインが必要、とかやりたいことによって様々です。
また、申請書の書き方が間違ってたりすると、書き直しになったりしますが
同じように通信の手順が間違ってると「プロトコルエラー」なんてことになったりします
and more...
どうでしょう。
すこしはイメージ出来たでしょうか?
技術の世界はいろいろと横文字やら専門用語がでてきて、
やってる我々でさえ時々、うっとおしいと思うものですが
順番に紐解いていくと、そんなに大したことではなかったり
結局、同じことを呼び名を変えていたりすることが、わりによくあります。
どうしてこうなるかは、業界の闇に触れることになりますので
興味のある方は、SetJapanにきたらわかるかもしれません。
ではまたあう日まで